石川県いけ花文化協会

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第24回総合花展金沢展 特別大作 作品紹介

【開催日時】
前期:2019年6月4日(火)~6月6日(木)
後期:2019年6月7日(金)~6月9日(日)

【展示場】
金沢21世紀美術館 市民ギャラリー

専務理事
西 淳甫(嵯峨御流・野々市)
 植物にとって大切な水を強調した作品としました。新天皇陛下も長年、水を研究されてきたそうです。天井の高さを生かしてガラス器に樹齢60年のベニカナメを生け、大地から伸びる生命力を枯れた木との対比で表しました。滴を模したプラスチック、初夏のショウブと真夏のヒマワリを取り合わせてあります。
専務理事
蓮覚寺 光敬(草月流・金沢)
 「令和の光」をテーマに、新たな時代を表現しました。「花衣桁(はないこう)」を現代風に大胆にアレンジし、千年木の別名を持つレインボーコンシンネや、ココアの実、アナナス、イタリア・ミラノから持ち帰ったドライユーカリなどを生けました。金沢の伝統文化が令和の時代にも末永く花開いていくことを願っています。
専務理事
市村 理優(古流華之枝会・野々市)
 主役は樹齢40年以上のシイノキ。こけむした幹からつなげて、新しい芽の出た枝先を流れるように生け、新たな時代の風を作品に取り込みました。ニューサイランには力強さ、緑のアジサイにはすがすがしさがあります。令和の時代も精進していく思いを込め、水盤から伸びる生命の勢いを表しました。
常務理事
飯田 真寿(小原流・小松)
 夏が近づく中、南国を生けました。沖縄から取り寄せたバナナの葉や花を、朧月を思わせる北村隆氏の花器に寄せ、南洋の風景を表現。手前には、古木の穴を洞窟に見立てて配置しました。見る角度や位置を変えれば、時間も場所も異なる、さまざまな南の島の姿が見えるでしょう。
常務理事
南川 美惠(小原流・白山)
 溶岩が流れた後に木が生えてきて、石はこけむしている。山間地の美しい風景を造形的に表現しました。一面をコケの緑で覆い、シルバーに着色した流木を天井高を生かして伸び上がるように配してあります。石はアルミのワイヤで手作りしたボールで表現。造形美をお楽しみください。
常務理事
日野 理敦(古流松照会・志賀)
 新緑の季節です。自宅庭のモクレンを天に向かって伸びるように据え、70本のアルストロメリアで彩りました。風が中を通り抜けていくイメージを感じていただけますでしょうか。このモクレンは、今年2月に亡くした母が大好きだった木です。天の母に届けという思いで生けました。
常務理事
上田 理碧(古流柏葉会・金沢)
 初夏をテーマに、あえて緑ではなく、赤みのあるベニスモモを使いました。ありのまま生けたチャセンソウを含め、生命力や命の尊さを感じていただけたらと思います。生け花に打ち込めるのも弟子や家族ら周囲の支えがあってこそ。感謝の思いが伝われば、幸いです。
常務理事
中保 理希(古流柏葉会・金沢)
 新元号を迎え、優しく穏やかな時の流れが続くよう、願いを込めました。全体に優しい流れとなるよう生け込み、紫のギガンジウムやケイトウで高貴さも表現しました。マツロウバイやナツツバキ、アジサイなどなじみのある花材を用い、穏やかさが伝わるようまとめました。
常務理事
赤池 理晃(古流華之枝会・宝達志水)
 古流伝統花である三艘船(さんそうぶね)です。奥は遠く沖を航行する「沖往来(おきおうらい)」、途中でいかりをおろして停泊している「泊舟(とまりぶね)」、手前は多くの荷物を積んで入港する「入り舟(いりふね)」の姿を表しています。それぞれカラー、イブキ、ヒバを生けました。新時代にも古流の伝統がつながっていくよう願いを込めました。
常務理事
柴田 照萠(草月流・能美)
 新しい令和の時代を祝う気持ちを込めています。高さのある立体的な花器に、青色と白色に染めたクワの木を流れるように配置。ピンク色のユリや白色のルトジがより際立つように仕上げてあります。草月流が重んじる「面」「線」「点」が織りなす空間としました。
常務理事
西野 芳流(草月流・金沢)
 鉄のオブジェとステンレス板の組み合わせは、未来を輝き照らします。アレカヤシを羽ばたくように生け、赤いアンスリウムにパワー、白の脱色シダには希望を託しました。これからを担う若い世代への期待も込め、令和の始まりに希望と勇気を感じ取っていただければうれしいです。

(順不同)

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