石川県いけ花文化協会

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第41回北國花展「伝統と現代」

【開催日時】
前期:平成28年1月16日(土)~1月19日(火)
後期:平成28年1月21日(木)~1月24日(日)

【展示場】
めいてつ・エムザ 催事場

北國芸能賞受賞者大作 4点

生きる
廣岡 紫穂(古流柏葉会・金沢市)
 若松を天井近くまで伸ばし、老松とともに勢いよく生けました。根元に配した大好きなツバキは、つややかな葉が何とも言えない強さを持ち、カスミソウがそれを引き立てます。私も勢いを持って、強く生きていきたいとの思いを込めました。
天空の夢
清水 千翠(池坊・金沢市)
 また見たいとの声をいただき、久しぶりに段ボールを使って、レリーフの大作に挑みました。大量の段ボールを切る作業は体力勝負です。高さを違えて曲線を描き、空から見た大地を表現しました。ポイントにユリをあしらいました。
天界の花
杉本 理照(古流松照会・津幡町)
 白木蓮(はくもくれん)こそ天界に咲く花だと思います。木蓮は恐竜時代にも咲いていたと言われますが、裏庭の何本もの木々が太古の林のように咲き誇ります。白大理石で彫られた女神像と一緒にしてみると、永遠の美が現れたように感じました。
頌春
生駒 松萠(草月流・小松市)
 赤松の枝や竹を組み合わせ、千両、ツバキなど、おめでたい花材を集めました。タイトル通り、年賀の花のように仕上がりました。年一年、また元気に生けられることに感謝し、今年が皆さんにとってよい年にとの祈りを込めました。

特別大作5点

古流生花
赤池 理晃(古流華之枝会・宝達志水町)
 初めての特別大作を生けるに当たり、伝統花で万年青(おもと)の多株生(たかぶい)けに挑戦しました。中央の花器には9株を配しています。厳寒の季節に、真っ赤な実を付ける万年青の力強い生命力と、凛(りん)とした勇姿をご覧いただければと思います。
芽生え
安田 幸代(池坊・白山市)
 しだれ柳、松、南天、コチョウラン、ストレリチアと和洋の花材を使い、草木の動きを生かした「立花(りっか)新(しん)風体(ぷうたい)」に仕上げました。しだれ柳の芽が会期中に膨らんでくるでしょうか。冬の寒さに耐えた春の芽生えに、新年への思いを込めて。
天地人
村 陽甫(嵯峨御流・金沢市)
 「歌会始」のお題「人」にちなみ、嵯峨御流で創作された赤と黒の花器に発想を得ました。五葉松の天に昇るような勢いに、オーガスタの鶴が羽を休め、長寿の象徴である菊が寄り添います。鶴が今まさに飛び立とうとしています。
花舞
柴田 照萠(草月流・能美市)
 大好きなグロリオーサを100本生け、手取川で出合った形のいい流木を組み合わせ、華やかに生けました。思い浮かべるのは、亡き母がよく口ずさんでいた「荒城の月」です。花が舞っているような「花の宴(えん)」をイメージしています。

南川 美惠(小原流・白山市)
 銀の水引6千本を長さの違う二重のリングにし、短く切った水引も使って、しぶきを上げる滝を表現しました。日本画家・千住博さんの描く絵のようだと言ってくださる方もいました。それぞれに自由なイメージでご覧ください。

(順不同)

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