石川県いけ花文化協会

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第20回総合花展金沢展

【開催日時】
前期:平成27年6月9日(火)~6月11日(木)
後期:平成27年6月12日(金)~6月14日(日)

【展示場】
金沢21世紀美術館 市民ギャラリー

理事長
廣岡 紫穂(古流柏葉会・金沢)
 勢いのある松の新芽と老松(ろうしょう)の組み合わせを主体に、「栄木(さかき)」とも呼ばれるツバキや、「難(なん)を転(てん)ずる」ナンテンなどを添えました。節目を迎えた総合花展が、今後も老松のようにどっしりと、若松のように伸びるよう願っています。
専務理事
清水 千翠(池坊・金沢)
 ブルーと黄のアクリル板を前後に重ね、松の枝も面的に扱って配置しました。生け花で多く用いる三角形の構図に比べ、四角形での構成は難しい試みでしたが、総合花展はいつも未知への挑戦の場だと心得ています。
専務理事
杉本 理照(古流松照会・津幡)
  鉄製の屏風(びょうぶ)は、私がデザインして彫刻家に制作してもらったものです。本物の西欧芸術が持つ毒や狂気のようなものもあるように思います。オールドバカラに生けたバンダランたちが、屏風とともに恍惚(こうこつ)の空間をつくっています。
専務理事
河崎 雪甫(嵯峨御流・羽咋)
 奥の七管にオウゴンヒバを、手前の短五管にはスイートピーやキキョウ、キョウカノコなどの草ものを生け、初夏らしくまとめました。広いスペースの中で、七管と五管の空間配置に苦心した作品です。
専務理事
生駒 松萠(草月流・小松)
 全国植樹祭では緑の豊富な里山里海のすばらしさを実感しました。桜の木と竹を組み合わせた中に、「緑豊かなふるさとに」との願いを込め、花を入れずにモミジ、ツバキ、サラノキ、ナツハゼなど枝物を生けました。
常務理事
中村 一光(池坊・金沢)
 雨上がりの晴れ間の風景がテーマです。奥行きを出しながら、曲線に切ったアクリル板とステンレスを前面に出してきらめく水の表情を強調し、しゃれ木(ぼく)、ササユリ、テッセン、青モミジで深い山の中を表現しました。
常務理事
若島 翠節(池坊・野々市)
 長谷川等伯の「松林図屏風(しょうりんずびょうぶ)」をイメージし、縦に並べた板で「静」、和紙の流れで「動」を表し、能登の風の激しさなどを心象的に表現しました。色を抑え、黒く塗った海松(うみまつ)や黒のダリアを添えて、濃淡の世界を描き出しています。
常務理事
新沢 豊照(小原流・金沢)
 カイヅカイブキに、紅(あか)いノムラカエデと青モミジ、かわいらしいスイレンなどを寄せて、初夏の池のほとりの風景を生けました。薬草として用いられるジギタリスは、母が育てていたことを思い出しながら、彩りに加えてみました。
常務理事
日野 理敦(古流松照会・志賀)
 前回の作品の進化形としてフトイで立体感を出し、「私の根源」にある思いを形にしてみました。会場の白に映えるよう、造形の中央には紫のスターチスを生けました。近づいて上から眺めてお楽しみください。
常務理事
上田 理碧(古流柏葉会・金沢)
 「植物の生命力を大事に」をモットーに54年間生けてきました。水を張った1メートル25センチ四方の花器に高さ2メートル以上の花ザクロやカシワバアジサイ、グズマニアなどを生け、季節感と生命力を出すのに心を砕きました。
常務理事
中保 理希(古流柏葉会・金沢)
 ザクロのピンクの花、緑のナナカマド、赤いモミジなどで里の風景を描きました。初夏らしい緑の濃淡とともに、スギやショウブの強弱のある直線、柔らかい枝ぶりの曲線など「線」に注目してご覧ください。
常務理事
市村 理優(古流華之枝会・野々市)
 南方の植物や輸入物の花器を用いつつ、古流の基本形で生けてあります。高さのあるタイの壺にはバショウを、石の鉢にはアダンの実を浮かべました。「夏」をテーマに、元気が出るような作品に仕上げました。
常務理事
西 淳甫(嵯峨御流・野々市)
 大地から噴き上がり、全てを壊そうとする地球のエネルギーを、スモークツリーでイメージしました。放射状に配した100本以上のハランは豊かな緑の象徴です。美しい自然環境を壊さないようにしたいものです。
常務理事
蓮覚寺 光敬(草月流・金沢)
 新幹線が開通し多くの人が石川の自然を楽しみに来ています。三角形の立体を山に見立て、白いさらしビロウヤシ、緑が際立つモンステラの葉などで風、光、音を表現し、大自然の中にいるようなパワーを送ります。

(順不同)

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